貫華齋

西遊記・金聖歎・中国古典小説

中国語

ある日のお出かけ

GWのある日、お出かけ間際。
長男が忘れものをして部屋に戻ったので、義母が話しかけました。
「你怎麼了(どうしたの)?」
義母は中国語で話します。
長男「我忘了拿(忘れた)。」
長男も義母と話すときだけは中国語を使います。
義母「拿什麼(何を)?」
長男「西瓜。」
義母・私「西瓜?」
持ってきたのは「Suica」。なるほどね。
ちなみに、JRの公式サイトでは日本語同様「Suica」
ただ、wikipwdia中文によると、俗称「西瓜卡(スイカカード)」らしい。
あながち間違いでもないのかな。


2013年度中国語履修者数

新年度の授業が始まって、一週間が経ちました。
さて、授業開始に先立って、ある大学で中国語履修生ガイダンスに立ち会いました。その大学では、学生は、自分が履修しようと考えている外国語のガイダンスに参加することになっています。
その時、ある中国語担当の先生が、「今年度の中国語ガイダンスに参加した人数は、昨年度の半数ぐらいです」、「やはり日中関係の悪化が原因ですかね」と、おっしゃっていました。私は昨年度のガイダンスには参加していないのですが、確かに以前参加した時と比べると人が少ない感じはしました。
受講者数が激減するとコマ数の減少につながり、自分の仕事も将来的に減る可能性が大きくなるので、他の大学の状況も含めてちょっと心配していたのですが、一週間授業をしてみた結果、私の担当する授業(他校も含む)は、全体的に「やや減少」ぐらいですみました(中には昨年よりも増加したクラスもありました)ので、ひとまず安心といったところです。
とはいえ、今年度の中国語受講者は、多くの大学でやはり減少傾向にあるようで、来年度以降もまた心配しないといけないのかもしれません。
その言語を使用する国の好感度ではなく、言語の実用性を基準にすれば、中国語という選択は決して悪くないと思うのですけどねえ。
追記:結局、ガイダンスに参加した大学の、中国語履修者総数も「やや減」ぐらいだったようです。よかった。
しかし、他の科目から押し出されて流れてきたのだとすると、中国語に来たのはやむなく「第二希望の」外国語を選択したということで、やはり人気の衰えが見て取れますし、どの外国語のガイダンスにも参加していない学生がたくさんいたのだとすると、別の意味で問題です。


マンガの中の中国語(2)

昨日の続き。
さて、昨日書いた中国語の「独創的な間違い」を見られるマンガというのはわた○べまさこ氏の『金瓶梅』で、現在11巻まででております。中国古典小説の『金瓶梅』を元にしたまんがですね。
最初のころ(6巻ぐらいまで)はあまり無いのですが、7巻の終わりぐらいから各回の最後に読者に向けて「謝々、大謝々」とお礼の言葉が入るようになります。

大謝々」?

まあいいです。8巻以降は台詞の中にもこの「謝々、大謝々」がでてきたり、次第に「はい」を「対」にしたり、その他「没有」「不要吵」「你好」など、台詞のちょっとしたところに中国語が使われるようになってきます。でもこういう使い方ならあんまり間違いは起こらないような気もしますよね。ではどんな間違い方をしているのでしょうか。

1.独創的な発音
例えば8巻の台詞の中の「謝々」には「しゃあしゃあ」とふりがながふってあったりします。その他「对不起」が「ドウフイチイ」だったり「真」が「ズン」だったり。でも最後のは南方系のなまりに近いとも言えますね。

2.簡体字を日本語にあてる時のまちがい。
前回の「请」を「清」にしてしまうようなパターンですね。
このマンガでは

「我不明白」
「回見」

などがでてきます。前者は「太」の間違いでしょうか。後者は「头(頭)」をよく似た(?)字で置き換えてしまってるんでしょうね。
「请」→「清」がありがちなのに比べるとこれらの置き換えはかなり独創的です。

3.独創的な語句の切り方
あまり長い文章は無いので切り方も何もないようなものなのですが、こう書いているところがあります。

对!!
不起!!

独創的です。

4.造字。
文章で説明するのが非常に難しいので以下の画像をご覧ください。

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「白了」というのが一文字なんですねえ。読み方は「パイラ」。素晴らしい。

以上です。はやく12巻でないかなあ~。

※ 2016.09.05 Amazonリンク、画像ファイルの移転。


マンガの中の中国語(1)


 この間テレビで「ピンポン」という映画をちらっと見ました。

 面白そうだったのですが、映画をまるまる一本観るようなまとまった時間はなかなかないので、原作のマンガを入手し、例によって空き時間を利用して読んでみました。実はこのマンガ、『ビッグコミックスピリッツ』に連載されていたもので、連載開始当時私も読んでいましたし、注目もしていたのですが、連載中に台湾に留学してしまったので、途中までしか読んでいなかったのです。

 で、読みました。面白かった。

 作者の画力はすでに定評のあるところですし、ストーリーは私のツボである友情物。台詞もいちいちクールで格好いい。

...のですが、その格好いい台詞の一つで「えっ?」となってしまいました。

 第4巻。ある中国からの助っ人留学生が、トーナメント戦で主人公(の一人)と試合し、いよいよ負かされそうになったとき、主人公に言います。

「風間によろしく」。

 「風間」というのは彼がトーナメントを昇っていって対戦する予定だった優勝候補の選手です。彼はついにその試合で敗退することを覚悟し、主人公にこう言った訳です。この台詞だけ抜き出すとどうということはありませんが、マンガの流れの中ではなかなかイイ台詞なんですよ。

 が、この留学生、この台詞を中国語でいうんですね。

清問風間同志好!」と。

 うーむ。外国人(共産革命の同志ではない人間)に「同志」っていうかなあ(と、いうか中国人同士でも今時あまり使わないのでは)?とかっていうのもあるのですが、一番の問題はやはり「清」。

 言うまでもなく中国語の「请」は日本語の漢字だと「請」ですね。まあ、ありがちな間違いではあるのですが(大学で中国語の授業をとっている一年生とか)、人気漫画でやると影響を受けちゃう人がでてきたりするので困りますよね。とはいっても「中国語講座」なるサイトでも同じようなミスをやっているので、仕方ないのかもしれません。

 なお、この字、第5巻にもでてくるのですが、そこでは簡体字で「请」となっています。が、その次の台詞で「哪儿个都可以」とか言っていたりして油断ができません。ちなみに身近にいるネイティブは「北方人にはやたらと“r”(r化音)を入れる人がいるので、それをそのまま文字にしちゃったんじゃない?」と推測してました。

 外国語の台詞を原文で書くとカッコイイですが、いろいろと難しいようですね。

と、いうようなことを考えていたらある漫画のことを思い出しました。
ここで書いたようなのは、まあ「気持ちはわかる」ようなものなのですが、そちらはなかなか独創的な中国語の使い方でした。こんどはそれをご紹介したいと思います。
(追記:翌日の日記でご紹介しました。→ こちら )

 あ、そうそう、映画版「ピンポン」の中国語、普通話じゃなかったようですが誰か何語か判る方はいらっしゃいますか?広東語っぽかったのですが、設定では「元上海チーム」ということだったと思うので上海語かもしれません。私はどちらも解らないので。

※ 2016.98.05 Amazonリンク、リンクの訂正。