中国小説関連モノの認知度(その1)

現在、私の仕事のほとんどが中国語を教える事ですが、1コマだけ中国の歴史と文化を教える授業を担当させてもらっています。
後期は文化、とはいっても中国文化全般を教えるには時間も技量も足りないため、いきおい自分の専門である古典小説の授業をするということになります。古典小説は、中国文化の中では学生さんたちにとって比較的親しみのあるジャンルではないかとは思うのですが、それでも知らないものが多いようなので、授業の中ではドラマや映画、コミックなど、より親しみやすいメディアの作品と関連づけて説明します。「あのレッドクリフの三国志演義」とか「何年か前に香取真吾が孫悟空をやっていた西遊記」とか、なるべくイメージしやすいようにしている訳です。
ところがある日、ふと不安になりました。知っていると私が思っている作品(ドラマや映画の方)を、受講生の皆さんは本当に知っているのだろうか?と。
そこで、中国小説の超メジャーなものや、それを元に作られた映画・ドラマ・漫画・小説などについて、認知度を調査してみることにしました。ただ、せっかくなので、以下のようなものも含め、60項目についてアンケート調査を行いました。小説の授業をやっているクラスが女子大なので、内容はやや女子向けに偏ったかもしれない内容になっています。
  1.これは誰でも知っているだろうと思うアニメや映画
    「ドラえもん」や「ハリーポッター」、宮崎アニメなど
  2.最近話題なんじゃないの?と思っているコミックや小説
    「君に届け」や「1Q84」など
  3.一世を風靡したけど知ってるかな?という作品
    「巨人の星」や「ドラゴンボール」、「セーラームーン」など
  4.中国関連で割と知られてそうな映画や小説
    「覇王別姫」や魯迅の作品など
アンケート内容はいたってシンプルで、これら60項目の作品について、
  1.知らない
  2.聞いたことはある
  3.だいたいの内容を知っている
  4.読んだことがある
という4段階で答えていただきました。答えていただいた学生数は2クラス55人。どちらも1年生のクラスなので、だいたい18歳+0~数歳の年齢の人が答えています。
[その2に続く]