貫華齋

西遊記・金聖歎・中国古典小説

雑記

2016年を振り返る【研究・教育編】

こちらは数年前からやっている、「振り返る」シリーズ【研究・教育編】です。

研究面では、「河童の沙悟浄」の一年でした。
過去に口頭発表していた「沙悟浄の河童化」に関する論文をようやくまとめ、投稿しました。来年中には雑誌に載るのではないかと思います。また、年末には高知県立大学の講演にも呼んでいただき、これを翻訳という面からお話させていただきました。

それ以外では、「宇野浩二の児童書西遊記」という数年前に投稿した論文が載った雑誌が、ようやく刊行されました。これを機に、来年からは、作家の翻訳した西遊記に関する論考を進めていきたいと思います。また、本サイトの「ぼくらの西遊記」も「作家でたどる児童書西遊記」の部分を開始したいと思います(3月ぐらいの予定)。

教育面では久しぶりに中国小説史の授業を担当させていただいたのが、おおきな出来事でした。たいへんではありますが、やっぱり勉強になりますね。来年も開講されましたら、今年の経験を踏まえ、さらに内容を充実させたいと思います。

今年も皆様には大変お世話になりました。来年も何卒よろしくお願いいたします。


2016年を振り返る【読書編】

昨年に引き続き、今年も「振り返る」の読書編を。昨年は100冊読めるかどうか判らないと書いていましたが、今年(2016年)はちゃんとメモをつけておいたので、百数冊程度読んだことが判っています。

相変わらず、文庫になり、かつ電子書籍にもなっているものばかり読んでいたのですが、その中でベストをあげるとしたら、これではないかと思います。


同じ作者の『桐島、部活やめるってよ』で高校生の心象風景を描いたような感じで就活生の心象風景を描くのかと思いきや、(以下ネタバレ)いきなり主人公が突き落とされる展開なのですが、主人公に感情移入していると読者まで巻き込まれるというか、とばっちりで(?)罵倒されるというのがなかなか衝撃的でした。騙されたり、主人公の悲惨な境遇に心炒めるという読書経験はよくあるのですが、この「巻き込まれる」感覚は新鮮でした。映画はまだ見ていないのですが、そのうち見てみたいと思います。

その他、小説では、辻村深月『凍りのくじら』、恩田陸『チョコレートコスモス』、朝井まかて『恋歌』、綿矢りさ『勝手にふるえてろ』、伊坂幸太郎『ガソリン生活』などが面白かったと記憶しています。『ガソリン生活』はこの作者にしては驚きの展開ではなかったのですが(なんども驚かされているので、どうしてもハードルが上がってしまいます)、登場人物(というか登場車)のセリフが絶妙でした。

論説では、Kindle Unlimited の時に書いたもの以外では、加藤徹『漢文の素養~誰が日本文化をつくったのか?~』、三上延・倉田英之『読書狂の冒険は終わらない!』、三田誠広『日本仏教は謎だらけ』、齋藤孝『誰も教えてくれない人を動かす文章術』などが、勉強になったり楽しかったりしました。

マンガ部門では、これをベストにしたいと思います。


児童書専門の私立図書館の司書が、本を紹介することでいろんな人達の悩みを解決に導くという、ある意味「美味しんぼ」的な話(いわゆる蘊蓄もの)なのですが、私がちょうど児童書に興味があるのと、「美味しんぼ」よりも話がしっかりしているので楽しめました。

もう一つ挙げたいのが、これです。


仙台x音楽x石塚真一で外れるわけがないですね。

その他、ギャグマンガでは、これを推したいです。


ゲテモノを食べたい、食べさせたい高校生と、それに巻き込まれる先生の話なのですが、とにかくボケもツッコミもツボです。

その他、Kindle Unlimited の時に挙げたバーナード嬢曰く。も、やはり面白いです。私も楽して読書家ぶりたい。

以上、今年私が楽しませてもらった本たちでした。
気になったものがありましたら、是非読んでみてください。


Kindle Unlimited

Amazonの読み放題サービス、Kindle Unlimitedに登録して2ヶ月になりました。
そこで、ちょっとした感想など。

まず、「書籍購入代が安くなるのでは?」という期待を少し持っていたのですが、そうはなりませんでした。
読みたい本がkindle本にはなっていても読み放題の中に入っていないことも多く、結局買ってしまうので。

それでも登録したまま続けているのは、買おうかどうしようか少し迷うような本を「ハズレでもいいや!」と気軽に読めるのが、なかなか良いからです。例えば、啓発本は普段あまり買わないのですが、Kindle Unlimitedでは時々読んでいます。もちろん中には「アタリ」もありました。
有名なものだと思いますが、次に挙げるような本は個人的には面白かったです。
ただし、片づくようになったり、プレゼンテーション(授業)が上手くなったり、夢がかなったりしたかというと、それはまた別の話です。
あ、あと最後の『夢をかなえるゾウ』は、現在(2016.11.14)読み放題の対象じゃなくなっているみたいですね。



マンガはそれほど読んでいませんが、これはツボでした。多分そのうち買うでしょう。

それから、ちょうど夏に台湾からの来客があり「仙台の事も知っておかないと」という気分になっていたので、ガイドブックなんかも読みました。これが良かったと思います。

あとは、雑誌ですね。物欲を刺激するこの雑誌が気に入っています。バックナンバーが気軽に読めるのも、電子書籍+読み放題のいいところです。

と、いうわけで、このKindle Unlimited、「もう読むものが無いぞ!」という状況になるまでは、続けることになると思います。


Androidアプリの更新不具合

screenshot_2016-10-16-17-23-15Androidスマホを使っていますが、アプリの更新はまあまあの頻度で行われています。先日も6~7個のアプリで更新があったのですが、なぜかそのうちの一つだけ(ちなみに、あの神奇な寶貝を抓(Get)するゲームです)更新に失敗します(エラーコード963)。

そのうちうまく行くだろうと思っていたのですが、失敗が2、3日続いたので対策をとることに。

ネットに多く書かれていた解決方法は、Playストアの強制終了、キャッシュの消去などで、私もこれを何度かやってみたのですが、効果なし。考えてみれば、他のアプリは更新できているので、Playストアの問題ではないですよね。多分。

そして見つけたのが、下記のサイトの説明。「外部SDカードのマウント解除」という方法です。
https://productforums.google.com/forum/#!topic/play-ja/6B5kNGkAiCQ

でも、microSDに他のアプリも結構移しているのでマウント解除はちょっと...

と、いうことで問題のアプリだけmicroSDから本体に移動させて、一応Playストアのキャッシュも消去して、再起動。それからもう一度更新を試したところ、うまく行きました。

もしかすると、今後また同様の事が起こるかもしれないので、ここにメモしておきたいと思います。

※2016.11追記
excelでも同様の問題が発生し、同じ方法で解決しました。
役に立った!


サイトのトラブル

いつからそうだったのか判りませんが、トップページ以外のページが表示できなくなっていました。
これまでにないトラブルだったので焦ったのですが、以下のサイトの説明通りに「.htaccess」をいじったら修正されました。助かった!

http://www.rp1.jp/blog/archives/486


2015年を振り返る【研究・教育編】

こちらはいつもの「振り返る」シリーズです。

 今年は研究よりも、教育の年でした。

 研究方面は、論文が一本、発表が一回。論文タイトルは以下の通りです。

西遊記翻訳史における伊藤貴麿の位置( 『国際文化研究』第21号、2015.03.31 )

 本来皆様に抜刷をお送りして、ご指正賜りたいところなのですが、郵便事故か何かで抜刷が届きませんでした。リポジトリに pdf が掲載されておりますので、お読みいただければ幸いです。

http://ir.library.tohoku.ac.jp/re/handle/10097/60535

 来年は1月に締切が有り、以降の研究計画も立ててありますので、頑張りたいです。

ぼくらの西遊記」も止まってしまっているので(スミマセン)、なんとかしないと...。

 教育面では、9月に北京語言大学に「中国語教授法」の研修に行かせていただいたのが、やはり大きい出来事でした。研修の内容が勉強になっただけではなく、台湾で中国語を習得した者としては、北方の中国語を、街中でたくさん聞けたことも収穫でした(とは言っても研修(授業)中は語言大の先生が講義をされたので、極めて聞きやすい中国語だったのですが)。

 この研修については、来年中に代表者の先生がまとめてくださる報告書が出るのではないかと思います。

※ 2016.09.07追記:報告書出ました。詳しくは こちらの記事(中国語教育強化講座報告書) をごらんください。

 また、今年度は約半数の授業で教科書を新しいものに変えました。教科書が変わると勉強になるんですよね。大変ではありますが...。そういう意味でも、今年は教育面で頑張った年でした。

 来年は研究面も頑張ります。

 来年もよろしくお願いいたします。

※ 2016.09.07 リンク訂正。あと、体裁を少し整えました。


2015年を振り返る【読書編】

今年もあまり更新できなかった当ブログですが、年末ということで、今年を振り返ってみたいと思います。
で、まず今日は【読書編】。新企画(笑)です。

大学時代の友人のブログによると「年間百冊読書する会」というのがあり、とにかく百冊読めば会員を自称できるのだそうです。そこで、6月から読書記録を付けてみたところ、今年は比較的本を読んでいて、読了した本が7ヶ月で70冊でした。会員を自称できるか否か(5月末までに百冊になるか否か)はまだわかりませんが、折角なので、今年読んだ本の中で良かったと思うものを、メモしておきたいと思います。

なお、私はお金も無く、本の置き場所も無いので、基本的に読む本は文庫か新書、それも電子書籍になっているものが多いです。ですから話題になった『火花』も『教団X』もまだ読めておらず、「今さら?」という本が多いかもしれない(自分では判りませんが)ことを予めお断りしておきます。

まずは、好きな作家の作品の中で、ベスト、もしくはそれに近い作品に、今年出会えたと思えたのが次の2つです。どちらもそれぞれの持ち味がよく出ていると思います。


登場人物がすっかり気に入ったのが、次の2作品。まったくタイプの異なる二人ですが、肉子ちゃんと、リトル・アリョーヒンはどちらも愛すべきキャラクターだと思います。


上手いなと思ったのが次の2作品。前者は叙述トリックに見事引っかかり、二度読みしました。後者は描写が上手く、上海は良く知りませんが、北京と台湾については、街や人の感じがよく出ているように思います。タイトルもいいですね。中国語では「お気を付けて」というのを“慢走”とか“慢慢走”とか言います。“慢”は「ゆっくり」、“走”は「歩く」ですので、直訳すると「のろのろ歩け」となるわけです。確か、後者は北京研修でご一緒した、ある先生が紹介してくださった本だったと思います。


論説部門ではこれでしょうか。タイトルに偽りなしの「超明解」。「大江健三郎や中上健次って、なんであんなに評価が高いの?」と思う人は是非。

コミック部門では、以前挙げたもの『聲の形』『四月は君の嘘』 )も勿論良いのですが、それらは私の中では去年読んだ本というイメージなので、今年だとこれかな。

やっぱりコミックには「読み始めたら止まらない」感が欲しいんですよね。これは絵柄があまり好みではなくて(そういえば『進撃の巨人』も読み始めるのは遅かったです)ずっと読んでいなかったのですが、共同研究をしているある先生にご紹介いただいて試しに読んでみたら、一気に既刊分を全て読んでしまったという、まさに読み始めたら止まらない作品。

他にも色々面白いものが有ったように思いますが、ひとまずここまで。

※ 2016.09.07 Amazonリンク訂正。内容も少し追加。


最近読んだ本

 有川浩の 『 キャロリング 』 を読みました。面白かった! 私の中の有川浩作品ランキング ( 5、6冊しか読んでいませんが ) では、これまでベストだった 『 県庁おもてなし課 』 を越えたのではないかと。シラフの時にもう一度読んでみたいです。

 実は最近 「 当たり 」 が多いような気がします。先日読んだピエール ルメートル 『 その女アレックス 』 にも驚かされましたし、映画 『 KANO 』 も、完成度という点では...でしたが、かなり泣けました。

 漫画でも、大今良時 『 聲の形 』 とか新川直司 『 四月は君の嘘 』 等は、最近ようやく読んだのですが、どちらも良かったです。


 もしかすると、年をとってきて涙腺とかいろんなところが緩んだせいで、以前より評価が甘くなってきているのかもしれませんが、それはそれで幸せ。

※ 2016.09.06 Amazonリンク訂正。


2014年を振り返る

昨年末に2013年を振り返った時には、「来年は文章にする機会を増やしていければと思います」と書きました。
2013年に口頭発表した3つのネタのうち、1つは2013年中に論文として提出し、1つは今年もう一度内容を整理して口頭発表しなおした( 第63回東北中国学会 )後、論文にして提出しましたが、最後の1つは口頭発表をしなおして内容を深化させることはできましたが( 第12回比較文学研究会第11回中国古小説研究会 )、論文にするのは来年に持ち越しとなりましたので、2勝1敗といったところでしょうか(笑)。
ただし、2013年に書いた論文も、2014年に書いた論文も、まだ刊行されていませんので(査読は通って掲載予定にはなっています)、2015年は「刊行の年」になればいいなあと思う次第です。この他、2015年には翻訳書1つ(共訳)と、百科事典1つ(1項目のみ担当)が出版予定になっています。無事、刊行されたあかつきには、何卒ご指正の程お願いいたします。
今年は論文が、なかなか刊行できなかったこともあり、ネットでの発信を、例年よりやや積極的に行ったつもりです。
・ 「 貫華庵 」のリニューアル
・ 「 子どものための西遊記 」の更新(継続) 
・ 「 僕らの西遊記 」のスタート
など。
2015年は、持ち越したネタをなんとか論文にすること、頭の中にある新ネタを発表できる形にすること、これまでに発表したネタと今後のネタを全体的にまとめる構想を立てることを、自分のノルマにしたいと思います。
と、そんなこんなで、来年も何卒よろしくお願いいたします。皆様よいお年をお迎えください。


第11回中国古小説研究会

12月20日に早稲田大学で行われた、第11回中国古小説研究会で、「「河童の沙悟浄」から見た近現代日本における西遊記受容―児童書西遊記と音声・映像メディア―」という題目で研究発表をしてきました。河童の沙悟浄シリーズ第4弾です。
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これまでにお話しした内容に加え、具体的に書名を挙げた資料も提示したせいか、具体的で根本にかかわるようなご指摘もいただいたのが、大きな収穫でした。
帰りは打ち上げに参加し大いに酔っ払って、同じくこの会で発表をされた師匠のO先生と一緒に仙台に帰りました。


Kindleアーカイブ

犬大将さんのブログで知ったのですが、近代デジタルライブラリーの本がkindle本として販売されることに。
・ Kindleアーカイブ

国立国会図書館(NDL)が所蔵し近代デジタルライブラリー上で公開しているパブリックドメインの古書をKindle版として販売。NDL所蔵古書ならではの貴重かつ入手困難、文化的な価値の高い歴史的書物を、Kindle本ならではの機能や読みやすさでお楽しみください。

だそうです。こりゃすごいね。
まあ、元々タダで見られる本なのですが、近代デジタルライブラリーからダウンロードしてまとめるのって、結構面倒なんですよね。
今のところ、西遊記関係はまだなさそうですが(2014年10月30日現在)、今後に期待です。
他の電子書籍出版社さんも是非!


ほしいもの

電子ペーパーの Android タブレット。
本当は目に優しいという訳ではないとも言われていますが、軽くて電池が長持ちで、その上見やすいなら、それだけでも魅力です。電子ペーパー端末。
購入するならKindle Paperwhiteあたりが標準なのでしょうけど、私が電子書籍を多く持っているのは、 紀伊國屋ebook japan 。kindleも少しはありますけど。
紀伊國屋だけなら SONYの Reader (PRS-T3S)という手もありますが、ebook japan の本は読めないし、SONY が Reader から撤退するという話 もあります。
ですので、一番いいのは、Google Play標準対応で、アプリさえ入れればどの会社の電子書籍も読める Android タブレットなのです(電子ペーパーのiPadでもいいけど、出さないでしょ)。
探してみると、“Onyx BOOX T68 LYNX”とか“Onyx BOOX M96”とかが一応あるみたいですが、輸入品のみのようで、性能的にもイマイチっぽい。
SONY さん、Reader から撤退してもいいですから、代わりに電子ペーパーの Android タブレット(Google Play標準対応)出しません?


第12回比較文学研究会

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7月26日に仙台市戦災復興記念館で行われた、比較文学会東北支部が主催する第12回比較文学研究会で、「日本の児童書西遊記における「河童」としての沙悟浄」という題目で研究発表をしてきました。
昨年台湾や帯広でお話しした、
 ・ 児童書西遊記では、沙悟浄をカッパとする率は意外と高くない
 ・ 1980年代以降はそのカッパ率が急上昇する
という内容の背景となる、大衆文化の中の西遊記受容についてお話してきました。


第63回東北中国学会

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5月24・25日に福島大学と穴原温泉吉川屋で行われた第63回東北中国学会で、 「伊藤貴麿の西遊記と日本における西遊記の受容」というタイトルで発表をしてきました。
岩波少年文庫『西遊記』の編訳者として知られる伊藤貴麿を、『西遊記』翻訳の歴史の中で、どのように位置づければ良いのかを考察した内容でした。

西遊記〈上〉 (岩波少年文庫)

西遊記〈上〉 (岩波少年文庫)

  • 作者: 呉 承恩
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2001/11/16
  • メディア: 単行本
西遊記〈中〉 (岩波少年文庫)

西遊記〈中〉 (岩波少年文庫)

  • 作者: 呉 承恩
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2001/11/17
  • メディア: 単行本
西遊記〈下〉 (岩波少年文庫)

西遊記〈下〉 (岩波少年文庫)

  • 作者: 呉 承恩
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2001/11/16
  • メディア: 単行本

2013年の記録

ずっと更新が滞っていたこのブログですが、年末なので一年を振り返ってみると、今年はいろんな所に行かせていただいた一年でした。
 ・1/31-2/3 台湾台北(台北市電脳公会聯誼中心「海域交流与日本日中文学」国際学術討論會に参加。
  発表題目は「宇野浩二と児童書西遊記」。台北市図書館のいくつかの分館で資料調査)
 ・2/28 東京(三康図書館にて資料調査)
 ・5/25 盛岡(岩手大学で東北中国学会に参加。発表なし。盛岡市図書館で調査)
 ・6/15-16 名古屋(日本比較文学会に参加。発表なし。名古屋市鶴舞中央図書館で調査)
 ・9/5-8 台湾台北(台北凱撒大飯店「海域交流と中国古典小説」研究会に参加。
  発表題目は「沙悟浄のカッパ率」。台湾大学図書館と国家図書館で資料調査)
 ・10/12-14 北海道(札幌市中央図書館・北海道大学図書館で調査。帯広市とかちプラザで講演。
  題目は「僕らの国の西遊記」)
 ・11/1-4 中国湖北省黄梅県黄梅禅宗文化高峰论坛(黄梅禅宗文化サミット・フォーラム)に参加。
  「翻译《生活禅钥》杂感(『生活禅のすすめ』翻訳雑感)」という題目でお話。)
 ・11/27 東京(国立国会図書館子ども図書館で調査)
 ・12/7-8 高知(高知県立大学で「海域交流をキーワードとした中国通俗文芸の学際的研究」
  公開研究会に参加。発表題目は「伊藤貴麿の児童書西遊記」。高知県立図書館で資料調査)
このほか、仙台市内では、東北大学国際文化学会で発表させていただいたり(6/30。発表題目は「宇野浩二の五つの西遊記」)、比較文学会の東北支部会に参加させていただいたり(7/27)しました。なかなか充実した一年だったと思います。皆様、ありがとうございました。
今年は「しゃべる」機会を多くいただいた一年だったので、来年は文章にする機会を増やしていければと思います。
来年も何卒よろしくお願いいたします。


勘違い

五月最初の連休中に次男を連れて映画を見に行きました。
仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z”というやつ。
この映画を鑑賞すると、ショッカー戦闘員がペンを支える特製ペンスタンドがもらえます。
↓こんなの。
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ところが、これがペンスタンドであることを知ったのは、映画から2週間後の今日。
テレビを見ていて、映画のCMで言っているのを聴き、初めて気づいたのです。
ずっとショッカーがトイレで頑張っているフィギュアだと勘違いしていました。
だって、こんなポーズでこんな顔なんだもん。
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『SOSの猿』-中野先生-『SARU』

 伊坂幸太郎さんの『SOSの猿』は、孫悟空が大きな役割を果たす作品で、悟空の他にも二郎真君、蠍の妖怪、牛魔王、お釈迦様の掌の話など、『西遊記』のいろいろなキャラやエピソードが使用されています。

 この小説には、上記のエピソードの他、『西遊記』第36~40回にあたる、烏鶏国の話も使われています。が、烏鶏国の話、どちらかというとマイナーな話で、児童書における採用率は、原作で直前に位置する「金角・銀角」よりもずっと低くなっています(サイト「子どものための西遊記」で、2013年5月14日までに調査した181冊中、金角・銀角の話が92冊で取り上げられているのに対し、烏鶏国の話を取り上げている本は20冊)。だから作中で「『西遊記』の烏鶏国の巻を読んだことがないものに説明すれば、こういう話だ」云々と、あらすじを説明しなければいけなかったのでしょう。

 実際、参考文献として挙がっている児童書、渡辺仙州さん編訳の『西遊記』上・中・下(偕成社、2001年)には、烏鶏国の話は出てこないようです。ですので、伊坂さんが烏鶏国に関する部分を書いた時には、大人向けの翻訳、これも参考文献に挙がっている中野美代子先生訳の『西遊記』全十冊(岩波文庫)を参考にしたのではないかと思われます。伊坂さんはこの作品と対になるコミック『SARU』の作者、五十嵐大介さんとの対談の中で、「『西遊記』は子供向けしか知らなかった。それで岩波文庫版を買って読んだら面白くて」と、いっていますが、その「面白かった」話が烏鶏国だったのかも。

 「対になる」五十嵐大介さんのコミック『SARU』の方は、西遊記のプロットや小道具をふんだんに使っているというよりも、孫悟空という存在や、その術である「身外身」(毛を吹いて分身する術)が持つ、社会的・思想的な意味を、核の一つ(もう一つの核は「悪魔祓い」)にしているような作品でした。「社会的・思想的な意味」の内容に関しては、上記の対談に以下のような箇所があり、こちらも中野先生(ただしこちらは翻訳よりも解説書の方)の影響を受けているようです。

NHK教育の「人間大学」という番組で、中国文学者で作家の中野美代子さんが『西遊記』をテーマに講義をやったんですね。そのテキスト『孫悟空との対話』(日本放送出版協会)を読んだら、『西遊記』の成立の過程とか、陰陽道による読み解き方とか、キャラクターの関係性とかがすごく面白かった。

 なお、この『SOSの猿』と『SARU』という二つの作品、「対となる」というだけあって、片方だけ読んだだけだと、多分「なんのこっちゃ」となりそうな箇所がいろいろあります。やはり両方読んだ方がずっと解りやすいし、楽しめるような仕掛けになっているようです。

※ 2016.09.06 Amazonリンク訂正。


2013年度中国語履修者数

新年度の授業が始まって、一週間が経ちました。
さて、授業開始に先立って、ある大学で中国語履修生ガイダンスに立ち会いました。その大学では、学生は、自分が履修しようと考えている外国語のガイダンスに参加することになっています。
その時、ある中国語担当の先生が、「今年度の中国語ガイダンスに参加した人数は、昨年度の半数ぐらいです」、「やはり日中関係の悪化が原因ですかね」と、おっしゃっていました。私は昨年度のガイダンスには参加していないのですが、確かに以前参加した時と比べると人が少ない感じはしました。
受講者数が激減するとコマ数の減少につながり、自分の仕事も将来的に減る可能性が大きくなるので、他の大学の状況も含めてちょっと心配していたのですが、一週間授業をしてみた結果、私の担当する授業(他校も含む)は、全体的に「やや減少」ぐらいですみました(中には昨年よりも増加したクラスもありました)ので、ひとまず安心といったところです。
とはいえ、今年度の中国語受講者は、多くの大学でやはり減少傾向にあるようで、来年度以降もまた心配しないといけないのかもしれません。
その言語を使用する国の好感度ではなく、言語の実用性を基準にすれば、中国語という選択は決して悪くないと思うのですけどねえ。
追記:結局、ガイダンスに参加した大学の、中国語履修者総数も「やや減」ぐらいだったようです。よかった。
しかし、他の科目から押し出されて流れてきたのだとすると、中国語に来たのはやむなく「第二希望の」外国語を選択したということで、やはり人気の衰えが見て取れますし、どの外国語のガイダンスにも参加していない学生がたくさんいたのだとすると、別の意味で問題です。


生活禅のすすめ

 このたび山喜房佛書林というところから『生活禅のすすめ』(定価4000円+税)という本が出ました。私、この本の翻訳を一部担当しております。

 この本は、中国の仏教界で指導的な立場にある浄慧法師の著書『生活禅鑰』(学術書ではなく、一般向けに書かれたものです)を日本語に翻訳したもので、全20章のうち、私は第2~8章を担当しました。(目次は以下の通り)

  序  末木文美士
  解説 何燕生
  自序
  第1章 禅とは何か
  第2章 達摩禅ー理入と行入ー
  第3章 四祖禅ー見地、功夫と方法ー
  第4章 六祖禅ー無念、無相、無住ー
  第5章 六祖が示した修と証
  第6章 『壇経』中の幾つかの問題
  第7章 臨済禅ー一切の知見を取り除くー
  第8章 臨済禅師の法語
  第9章 趙州禅ー平常心、本分事ー
  第10章 禅の「無門関」
  第11章 生活禅の大要
  第12章 生活禅の4つの根本
  第13章 『心経』と生活禅
  第14章 私たちの心をしっかりと管理する
  第15章 牛をなつけるように心を育てるー『十牛図頌』略説ー
  第16章 信仰、因果、良心、道徳
  第17章 感恩、寛容、共有、結縁
  第18章 生活の中の修行、修行の中の生活
  第19章 煩悩を処分する方法
  第20章 生活と生死

 さて、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、私の専門分野は仏教ではありません(『西遊記』は、一応取経の話ですが(笑))。そのため私の担当部分は、一旦訳し終えたあと、恥ずかしながら、仏教や中国思想を良くご存じの、ある先生にかなり手を入れていただいて、なんとかできあがった次第です(その分、訳文の信頼度は上がっていると思います(苦))。他の章を担当された先生方は、皆さん専門に近い分野の方々なので、しっかりとした訳になっているものと思われます。

 興味のある方は、以下のサイトでご注文いただくか、出版社にご注文いただくか、井上までご連絡ください。

Amazon
生活禅のすすめ

紀伊國屋書店
http://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784796305716

セブンネット
http://7net.omni7.jp/detail/1106285868

出版社のURLは以下のとおりです。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/sankibo/

何卒、よろしくお願いいたします。
井上とお知り合いの方に関しては、私の方へご連絡いただいても、もちろんOKです。
よろしくお願いいたします。

※ 2014.09.04 編集。
※ 2016.09.06 Amazonリンク訂正。その他リンクも修正。


中国小説関連モノの認知度(その3)

[その1]はこちら 、 [その2]はこちら です。
中国関係の20項目についてのみ、再調査(60人)を行い、最初の55人と合わせた結果は以下の通りです。
 アンケートその2(20項目) (pdf ファイルです)
「山月記」はかなり盛り返しました。後で追加調査した学校は進学校出身者が多そうなのですが、そのような学校ではよく取り上げられる教材なのでしょうか。確かに進学校の高校生の心の琴線に触れそうですもんね。「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」。「故郷」や「杜子春」も上がりましたが、そこそこという感じ。「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」(「聊斎志異」)や「蒼天航路」(「三国志演義」)あたりは、やはり知られてはいないようですね。時代でしょうか。
とにかく、中国小説を説明するのに、別のメディアで取り上げられたものでイメージしてもらおうとしても、あまり効果はなさそうです。西遊記のようにTVドラマでやってくれたりするといいのですが...。業界の皆さん、いかがでしょうか?当たらなかったとしても、原作料は節約できますよ。


中国小説関連モノの認知度(その2)

[その1]はこちらです。
さて、映画やTV、漫画や小説など様々な「物語」受容に関するアンケート、結果はこうなりました。
 アンケートその1(60項目) (pdfです)
「ドラえもん」「ちびまる子ちゃん」「クレヨンしんちゃん」など、今でも続いているTVアニメは認知度が高いです。「ワンピース」もこのくくりにはいるのかもしれませんね。宮崎アニメやディズニー映画(今回は「トイ・ストーリー」だけでしたが)、「ハリーポッター」も認知度が高いです。逆に過去に一世を風靡していても、少なくとも18歳前後の人たちが子どもの頃(今世紀に入る頃)までは続いたものじゃ無いと、確実に認知度は下がっています。その他、いろいろと興味深い結果になった部分もありますが、以下割愛。
そして、中国関連ですが、なかなか残念な結果でした。香取真吾が孫悟空を演じた西遊記の記憶はまだ新しいのか、そのドラマは8割以上の人が内容を把握(見たことがあるか、だいたいの内容を知っている)しており、そのおかげか中国小説の西遊記も多少善戦しておりますが、内容把握は2割未満。吉川英治の小説や横山光輝の漫画「三国志」も同じくらいの認知度です。
中国映画はもう少し見られているかと思ったのですが、「レッドクリフ」がようやく2割程度の内容把握、「覇王別姫」・「初恋の来た道」・「海角七号」は見られていませんねえ。一番認知度が高かったのが「少林サッカー」で半数程度の人が内容を把握していました。さすが周星馳先生です(でも、「詩人の大冒険 」という『警世通言』が元ネタと思われる映画は知られてなさそうですが...)。
個人的に意外だったのが、「山月記」、「杜子春」、魯迅「故郷」の認知度の低さ。「故郷」なんて、教科書で取り上げすぎっていわれているのに...。同じく取り上げすぎと言われている「走れメロス」に大きく差をつけられています。「山月記」も私達の世代は教科書に載っていた思うのですが、今は外されているのでしょうか。
このへんにちょっと納得がいかなかったので、もう1クラス、別の学校(偏差値は高め。ただし理系)の学生さんたち60人にご協力いただき、中国関係の20項目についてのみ追加調査を行いました。
[その3に続く]


中国小説関連モノの認知度(その1)

現在、私の仕事のほとんどが中国語を教える事ですが、1コマだけ中国の歴史と文化を教える授業を担当させてもらっています。
後期は文化、とはいっても中国文化全般を教えるには時間も技量も足りないため、いきおい自分の専門である古典小説の授業をするということになります。古典小説は、中国文化の中では学生さんたちにとって比較的親しみのあるジャンルではないかとは思うのですが、それでも知らないものが多いようなので、授業の中ではドラマや映画、コミックなど、より親しみやすいメディアの作品と関連づけて説明します。「あのレッドクリフの三国志演義」とか「何年か前に香取真吾が孫悟空をやっていた西遊記」とか、なるべくイメージしやすいようにしている訳です。
ところがある日、ふと不安になりました。知っていると私が思っている作品(ドラマや映画の方)を、受講生の皆さんは本当に知っているのだろうか?と。
そこで、中国小説の超メジャーなものや、それを元に作られた映画・ドラマ・漫画・小説などについて、認知度を調査してみることにしました。ただ、せっかくなので、以下のようなものも含め、60項目についてアンケート調査を行いました。小説の授業をやっているクラスが女子大なので、内容はやや女子向けに偏ったかもしれない内容になっています。
  1.これは誰でも知っているだろうと思うアニメや映画
    「ドラえもん」や「ハリーポッター」、宮崎アニメなど
  2.最近話題なんじゃないの?と思っているコミックや小説
    「君に届け」や「1Q84」など
  3.一世を風靡したけど知ってるかな?という作品
    「巨人の星」や「ドラゴンボール」、「セーラームーン」など
  4.中国関連で割と知られてそうな映画や小説
    「覇王別姫」や魯迅の作品など
アンケート内容はいたってシンプルで、これら60項目の作品について、
  1.知らない
  2.聞いたことはある
  3.だいたいの内容を知っている
  4.読んだことがある
という4段階で答えていただきました。答えていただいた学生数は2クラス55人。どちらも1年生のクラスなので、だいたい18歳+0~数歳の年齢の人が答えています。
[その2に続く]


第19回東北大学国際文化学会

第19回東北大学国際文化学会があり、発表してきました。
この学会では13年ぶりの発表。
タイトルは「日本における子ども向け『西遊記』について ―挿話選択の傾向と方法―」。
懇親会は青葉通の「銀座ライオン
IMG_20120630_181019.jpg
数日前の天気予報では天気が悪いと言っていたので、心配していたのですが、結局晴天で十分なビール日和。やっぱりここのビールは美味しいですな。写真は全然美味しそうに撮れてないけど。
ただ、ピッチャーじゃなくてジョッキだったらもっと美味しかったかも。まあ勝手につぐほうが気楽ではあるのですが...。
今回は個室でしたが、屋上のビアガーデンもやっていたようで、そのうちそちらにも行きたいなあ。


帰ってます。

5日(木)に台湾から帰国し、6日(金)から早速授業やっています。
2、3日前(7日かな?)、仙台では雪が降ってびっくりしました。
台湾滞在中は、暑い日は29℃もあったのに...。
それはともかく、新学期ですが、今年度も皆様よろしくお願いいたします。


不意打ち(『おとうさんはウルトラマン』)

 次男(三歳)と出かけた妻が、帰宅後、お出かけ先で次男が気に入った絵本があったので購入して欲しいといいました。それが、この本。


 まあ、ヒーロー好きの次男がウルトラマンの絵本を気に入っても何の不思議もないので、疑うこと無く購入。早速読み聞かせてみると、なんとこれ、「子どもを喜ばせる本」というよりは、「父親を泣かせる本」でした。

 いや、こういう不意打ち勘弁してほしいです。特に父子ものとか。
最近すっかり涙腺がゆるくなっているのに...。

 次男は、ここに書かれた父親の気持ちがわかっているのか、いないのか、とにかく気に入ってはいるようなので、妻に騙されたという訳ではないようですが...。


春休み

つい先日、某大学の「四年生特別試験」なるものの採点、成績登録をして今年度のお仕事は終了(多分)。
春休みに入りました(多分)。
今年度の春休みの宿題は、
1 知り合いの先生から頼まれた仕事
2 「子どものための西遊記」の調査済み未入力データを更新する
3 未読の児童書西遊記をできるだけ読む
4 未読の研究系書籍をできるだけ読む
5 書斎の片付け
といったところでしょうか。
このブログと小説目録のデータも多少は更新できればと思います。
さて、こういう他人の目にふれる所に書いておくと、怠けずに仕事ができると聞いたことがあるので書いてみましたが、はたしてどうなりますか。それは春休み明けの更新にて。


ピンチ!

ノートパソコンが潰れました。
「壊れた」という意味の「潰れた」ではなく(まあ壊れていないわけではないのですが)文字通り「潰れた」のです。
CF-R4.jpg
いつものようにリュックに入れていたのですが、一緒に入れていた本の量が多かったのか、入れ方が悪くて負荷がかかってしまったのか、カドのところが写真のようになってしまいました。
慌ててスイッチを入れてみようとしましたが、ケースが変形しているせいか、スイッチが重い。力を入れてなんとかスライドさせると、起動音がして、ハードディスクが動き出すものの、数秒でダウンしてしまいました。
数回やってみてもダメだったので、いろんなことを覚悟したのですが、しばらくして気づきました。
スイッチが動かないということは、スライドさせると元の位置にもどらないということです。つまり、ボタンスイッチでいうと「押しっぱなし」の状態です。これはPCがハングアップしてしまって、どうにもならないときに強制終了するために数秒押しっぱなしにするのと同じ状態だったのです。そこで、力を入れてスイッチを右にスライドしたら、すぐにまた力を入れて左にもどしてみたところ、無事起動しました。
実はこれ2~3週間前の話。
それから現在に至るまで、動かなくなるのが怖いのでずっとシャットダウンせず、ふたの開閉でスタンバイと起動を切り替えて使用しています。
修理代、あまり高くないといいな...。


ウルトラマンタロウ

長男は小さい頃、あまりヒーローものに興味をもたなかったのですが、次男は大好きです。
きっかけはWiiで第1話を無料配信していた「ゲキレンジャー」。

獣拳戦隊ゲキレンジャー VOL.1 [DVD]

獣拳戦隊ゲキレンジャー VOL.1 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: DVD

これで戦隊モノにはまり、現在放映中の「ゴーカイジャー」も観るようになりましたし、「ゴセイジャー」「シンケンジャー」「ゴーオンジャー」などもレンタルDVDで少しづつ観ています。
そして戦隊モノの次に興味を持ったのが、なんと「ウルトラマンタロウ」。

すすめ!!パイレーツ 完全版 (4)

すすめ!!パイレーツ 完全版 (4)

  • 作者: 江口 寿史
  • 出版社/メーカー: 小学館クリエイティブ
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 単行本

...じゃなかった。

DVD ウルトラマンタロウ VOL.1

DVD ウルトラマンタロウ VOL.1

  • 出版社/メーカー: DIGITAL ULTRA PROJECT
  • メディア: DVD

こっちです。1973-1974年放送です。
ウチにたまたまソフトビニールの人形があったので興味を持ったようです。
で、番組の方も観てみたいというのでDVDを借りて来ました。
うーん、さすがに古めかしい。
当時4歳だった私は「ZATの制服ってカッコイイ!」と思っていたのですが...。
ただ、主題歌をいまだにほぼ歌えた(1番だけですが)のには、自分でもちょっと驚きました。
憶えているものですねえ。


わたなべまさこ『金瓶梅』

アクションコミックスの『金瓶梅』、第13巻(2007年刊)まで持っているのですが、なかなか次がでそうな気配がありません。ところが、完結したとの噂が。
「?」と思って調べてみると、やはりアクションコミックスは第13巻までしか刊行されていません
どうやら途中からは文庫版だけがでていて、そちらが完結したようです。

金瓶梅(11) (双葉文庫名作シリーズ)

金瓶梅(11) (双葉文庫名作シリーズ)

  • 作者: わたなべまさこ
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2011/04/20
  • メディア: コミック

なお、アクションコミックスの第13巻までの内容は、文庫版では第9巻までに収められているようなので、私同様アクションコミックスで持っている人は、文庫版の第10・11巻を買えば、話は揃えられるようです。


「子どものための西遊記」

研究上の必要から子ども向けの「西遊記もの」を調査しはじめました。
手始めにメディアマーカーを使ってリストを作成しました。「子どものための西遊記」というタイトルで公開していますので、興味のある方はどうぞ。
http://mediamarker.net/u/guanhua/
とはいっても、まだアマゾンと近所の図書館にあるものをリストアップしただけの段階なので、何かの参考になるのかどうかよくわかりませんが。
今後、これらの本で『西遊記』のどのエピソードが採用されているのかを調査し、順次メモしていく予定です。
なお、ついでにこのブログにもブログパーツを貼り付けてあります(左下の方)。


三国志演義の世界


 唐宋伝奇の講義を終えたら、いよいよ白話小説。まずは『三国志演義』です。

 『三国志演義』を概説した必読書といえば、金文京『三国志演義の世界』(東方書店)ですが、この本、今年五月に増補版がでています。
 1993年に出た初版との違いについて、金先生は「再版あとがき」で、

再版では、この十七年間における研究の進展をできるだけ反映させるとともに、韓国語版で増補した日本と韓国における『演義』受容の状況を、第九章としてあらたに書きたした。ただし韓国語版を全面的に改稿したもので、内容は同じでない。

と、書かれています。ちなみに、第九章タイトルは「東アジアの『三国志演義』」で「朝鮮半島の『三国志演義』」「日本の『三国志演義』」「『三国志演義』主要テキスト一覧」の三項から成り立っています。

 また、目次を見ると、第七章「『三国志演義』の出版戦争」に「『三国志演義』と受験参考書」という項目があり、これも書き足された部分だと思われます。

 試みに、第二章「『三国志』と『三国志演義』…歴史と小説」(p.16-52)に、ざっと目をとおしてみますと、5,6箇所ほど初版と異なる箇所が見つかりました。例えば初版で、

『演義』の現存するもっとも古いテキストである明代の嘉靖本『三国志通俗演義』では、…(p.25)

と、なっている箇所が、増補版では、

『演義』の現存するもっとも古いテキストである明代の嘉靖元年序刊の『三国志通俗演義』(従来、この本は嘉靖本とよばれてきたが、本書では同じく嘉靖年間刊行の葉逢春本と区別するため、以後、序文作者の名をとって張尚徳本とよぶことにする)では、…(p.21)

となっていますが、これなどは「あとがき」でいう「研究の進展を反映」させた箇所でしょう。

 他には初版で、

それは『魏書』という書物に見える話で、そこでは呂伯奢の家族が曹操をおどして、馬と荷物をとったので、曹操はやむなく彼らを殺したということになっているのである。先の話とはまるであべこべであろう。 / 『三国志』の注は両説を並記するだけで、どちらが正しいとも言っていない。しいて言えば、先にあげた『魏書』の方に重きがあるであろうか。しかし『演義』は後者の話の方をとった。その理由は説明するまでもないであろう。(p.41)

と、なっている箇所を増補版では、

それは王沈の『魏書』に見える話で、そこでは呂伯奢の家族が曹操をおどして、馬と荷物をとったので、曹操はやむなく彼らを殺したということになっているのである。先の話とはまるであべこべであろう。『三国志』の注は両説を並記するだけで、どちらが正しいとも言っていない。しかし王沈の『魏書』は、曹操や魏に都合のよい記述が目立つ書物であり、『演義』がこれを採らなかったのは当然であろう。(p.37)

と、するように、初版と説明を変えたり、丁寧にした箇所がいくつかありました。

 本文の活字も少し大きくなっており、全体的に読みやすくなった印象です。
なお、貫華庵>ネット目録>三国志演義>関連書籍の項にも、この「増補版」を入れておきました。

※ 2016.09.06 Amazonリンク訂正


唐代伝奇の訳本

数年前から某大学で中国小説史の講義をしておりますが、唐代にさしかかると、伝奇を紹介することになります。

伝奇は志怪小説などよりも文章が長いものが多いので、プリント等で紹介するのにも限界があり、自ずといくつか紹介して「興味のある話が他にもあったら、あとは訳本でも読んでね」ということになります。

ところが、訳本の多くは「○○伝奇集」というようなタイトルがついていて、タイトルだけでは収録作品が判りません。そこで、図書館のサイトなどで検索してみると、収録作品が記されていることもあります。例えば(筆者が利用する都合上、宮城県立図書館へのリンクとなっております)、

唐代伝奇 (新書漢文大系)
http://www.library.pref.miyagi.jp/wo/opc_srh/srh_detail/1000082823/

唐代伝奇集 (1) (東洋文庫 (2))
http://www.library.pref.miyagi.jp/wo/opc_srh/srh_detail/5010036939/

唐代伝奇集 (2) (東洋文庫 (16))
http://www.library.pref.miyagi.jp/wo/opc_srh/srh_detail/5010036940/

ものがたり 唐代伝寄 (中公文庫)
http://www.library.pref.miyagi.jp/wo/opc_srh/srh_detail/1100098742/

枕中記・李娃伝・鶯鶯伝他(中国古典小説選5唐代Ⅱ)
http://www.library.pref.miyagi.jp/wo/opc_srh/srh_detail/1100098742

唐宋伝奇集〈上〉南柯の一夢 他11篇 (岩波文庫)
http://www.library.pref.miyagi.jp/wo/opc_srh/srh_detail/5010132503/

など。

 しかし図書館などでよく見かける本でも詳細が載っていないものもあります。

そこで、新釈漢文大系の『唐代伝奇』と、岩波文庫の『唐宋伝奇集』下(上は宮城県図書館に内容細目があります)の目次をメモしておきます。

(さらに…)


EverioとDVDドライブ

長男の運動会で使用したビデオカメラは、ビクターのEverio GZ-HM350 という機種です。
今まで使っていたminiDVのビデオカメラが不調になってしまったので購入しました。
エントリー機種だと思いますが、フルハイビジョンで撮影できます。
このカメラは本体内のメモリーか、SDHCカードに記録するタイプなのですが、データはPCやハードディスクなどにコピーできるほか、(指定の?)パソコン用外付けブルーレイドライブに接続すれば、直接ディスクを焼くこともできます。
ただ、ウチにはブルーレイのプレーヤーもなく、パソコンもブルーレイのデータを扱うにはちょっと苦しい旧型機なので、焼くのは結局DVDになるでしょうから、ブルーレイドライブの購入にはちょっと抵抗が。
そこで、とりあえずUSBケーブル(Mini-A<->Type-B)だけ買ってきて、家にあった外付けDVDドライブでDVD-Rを焼いてみたら、あっさり成功。なんだ、ブルーレイドライブじゃなくてもいいんですね。
プレーヤーでの再生も問題なし。画質は多少落ちているのかもしれませんが、32型TVで見るには充分だと思いました。DVDプレーヤーが壊れて、ブルーレイプレーヤーを購入させられるまではこれでいこうと思います。
(あくまで、ウチではうまくいったという話なので、やってみる方は自己責任でお願いします。)


漢文法基礎


 今から二十数年前の高校時代、部活が忙しくて、塾などに通っていなかった私は、Z会の通信添削で受験勉強をしていました。受験勉強をしていたといっても、添削教材をやらずにどんどんため込んでしまうような不真面目な会員だったのですが、教材自体はとても気に入っており、参考書もZ会のものを使っていました。
 その中でも特に記憶に残っている参考書が、二畳庵主人『漢文法基礎』です。説明が詳細かつ的確なだけではなく、文章も面白くて、参考書というよりも愛読書という感じでした。中国文学専攻に進んだこともあり、受験が終わっても大学時代の下宿には持っていったような気がするのですが、いつのまにかどこかへ行ってしまい、非常に残念に思っていました。それが今回講談社の学術文庫で出版されるときき、早速購入してみてびっくり。二畳庵先生って加地伸行先生だったのですね。もしかして有名な話?
 久しぶりに読んでみると、やはり懐かしい。本文前の山村暮鳥《ある時》にはじまり、和文脈と漢文脈(p.21)、出題率による入試問題予想に対する批判(p.24)、「レ」は「れ点」ではなく「かりがね点」(p.66)、連文・互文(p.142)……そうそう、憶えていますよ。
一方で、記憶に無かった箇所もやはり結構あります。例えば、「若……然」の説明。

 ところで「若……然」というタイプがある。例えば、

  若視其肺肝然

という文。(中略)「其の肺肝を視るがごとくしかり」と読むことになる。「その肺肝を視るのしかるがごとし」と読んではいけない。(中略)興味深いことに、現代中国語にもそれが投影されている。(中略)例えば、

  好像飛機一様(「飛機」は「飛行機」のこと)

は、「好(あたか)も飛機に像(かたど)りて一様なり」或いは「好(よ)く飛機に像りて一様なり」「飛機に像ることを好くして一様なり」とでも訓読できるタイプで、「若飛機然」(飛機のごとくしかり)と同じようなものである。(p.188-190)

新たに加えられた箇所なのか、当時は中国語がわからなかったので、あまり解りやすくなかったのか、今読むと非常にわかりやすい説明だと思うのですが、記憶にありませんでした。
 研究対象を明清白話小説にしてからは、資料をほとんど中国語読みするので、漢文訓読の機会は少なくなっておりますが、これを機に、懐かしがりながら復習してみたいと思います。

※ 2016.09.06 Amazonリンク訂正。


ebook版『水滸伝』(李志清・夏秋のぞみ)

李志清・夏秋のぞみのコミック『水滸伝』がeBookJapanででたようです。
・ eBookJapan 『水滸伝』 全16巻 [立ち読み版アリ!]
一冊¥315で、「安っ!」と思ったら、ebook2冊で文庫版一冊分の内容でしたか。
だったら同じぐらいですね。
↓MF文庫版

※ 2016.09.06 Amazonリンク訂正。


ノーベル賞

中国の劉暁波さんがノーベル平和賞を受賞されましたね。
・ 中国民主活動家にノーベル平和賞 (ロイター.co.jp)
ノルウェーのノーベル賞委員会は信念をもってやっているって感じです。
それにひきかえ、圧力に負けて逮捕した犯罪者を釈放してしまった某国政府って...。
一方、中国政府はいつもの中国政府。
・ 劉暁波 ノーベル平和賞 中国、すぐに携帯メール規制 (谷崎光ブログ 中国てなもんや日記)
・ 劉暁波、ノーベル平和賞受賞と「中国の分裂」 (大陸浪人のススメ ~迷宮旅社別館~)
・ 中国当局、NHK海外「ノーベル平和賞受賞」ニュースを突然打ち切る (痛いニュース)


台湾の番組

CSの無料チャンネル“インターローカルTV”が放送を終了しました
このチャンネル、宏観中視新聞(台湾のニュース番組)をやっていて、ちょくちょくみていたのですが、テレビの録画が全然更新されなくなったので、どうしたのかと思っていたところ、放送終了のようです。
近々義母も来るので、台湾の番組も見せてあげたいのですが、どうしたもんだか。
ネットで検索してみて「HOPテレビ」というのを見つけたのですが、これってどうなんでしょうか。
ご存じの方がいらっしゃいましたら、情報提供をお願いいたします。


オマケ

NHKBSの「世界のマエストロ・小澤征爾 入魂の一曲」という番組を見ました。
復帰公演になる予定だった今年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本で、腰痛のために1曲しか指揮することができなかった小澤征爾氏の「ステージ復帰に向けた苦闘と入魂の演奏を伝える」(NHKオンライン)番組でした。
「入魂」の「1曲」というのはチャイコフスキーの「弦楽セレナード」第1楽章。
これだけだと10分足らずなので、リハーサルの様子やインタビューを詳しくやって、最後に演奏で終わりかな、と思っていたら、オマケに(?)2008年ベルリン・フィルとの交響曲6番「悲愴」が。
「もう一セットおまけします!」の通販以上に得した気分になりました。

NHKクラシカル 小澤征爾 ベルリン・フィル 「悲愴」 2008年ベルリン公演 [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
  • メディア: Blu-ray

罠 (伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』)

日曜日に八木山動物公園へ。
 ↓
映画「アヒルと鴨のコインロッカー」(伊坂幸太郎原作)面白かったなあ。
 ↓
そういや「ゴールデンスランバー」も最近DVDになったんだっけ?
 ↓
まあ、原作小説の方を読むことにしようか。
と、いうような流れで、伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』を軽い気持ちで読み始めたら、“罠”にはまってしまいました。どこで読むのを中断したらいいかわからない。
とはいえ、次男がまとわりついてきたら相手をしてやり、外出する用事は一応こなしたので、それらの時は中断したのですが、仕事をするための(?)貴重な“家での一人の時間”はすっかり奪われるハメに。
で、ようやく読み終わりましたが、これ、最後まで読んで全貌がわかってからもう一度読むと、また面白そうなんですよね。うーむ、どうしたものか。

※ 2016.09.06 Amazonリンク訂正。


西太后―大清帝国最後の光芒


 実家で子守をしながら、その合間に読んでいたのがこれ。
レポートで光緒帝をとりあげた学生さんがいたのと、NHKの「蒼穹の昴」を見ていて実際の人物像に興味が湧いたので読んでみました。
結果から言うと面白かったです。
この時代については専門ではないので、内容の当否についてはあまり自信をもって断言できないのですが、腑に落ちる説明が多かったように思います。
例えば、西太后が贅沢をしたことはよく知られていますが、これについてp.200「甘い汁の循環」ではこのように書かれています。

皇帝が、大婚や大寿などの国家的祝賀行事や、宮殿の造営など土木産業を興すたびに、大臣、官僚、下級役人、業者、現場監督、労働者などが、順番に「おこぼれ」の分配にあずかる。この甘い汁の循環を絶やさぬかぎり、その王朝の命脈は保たれるのであった。 / 西太后の贅沢は、彼女一個人の私利私欲というだけではなかった。悪くいえば国を挙げての「たかりの構造」、よくいえば「所得の再分配」という意味合いもあったのである(中略)清朝の延命という見地から見れば、それなりに有効な政策だったのである。

私にとっては、彼女はただの贅沢好きで贅沢をしていたという説明よりも(まあ、そういう面もあったでしょうが)、納得できるような気がしました。
それから各項目で俗説も紹介し(「イエホナラの呪い」とか「南方出生説」とか)、反証を挙げている点もよかったです。
ただし、これ、5年前の本なのですが、「西太后は、今がちょうど旬である」(p.5)と作者もいうとおり、今、研究がさかんにおこなわれていて、定説が変わっていくかもしれない点は考慮して読んだ方がいいかもしれません。
例えば、光緒帝の死因については「暗殺ではなく自然死だった、というのが現在の定説となっている」(p.265)とありますが、その後、いろいろと調査がされていて、定説が覆るかもしれない状況のようです。
以下、レコードチャイナ
最新科学で100年の謎を解明!清朝11代皇帝光緒帝の死因はヒ素による毒殺か?―香港誌
犯人は西太后か?光緒帝の突然死、ヒ素中毒と確定―中国
<続報>光緒帝のヒ素中毒死断定、歴史教科書には記載せず―中国
まあ、政治が絡むと「科学的調査」もあてにならなくなることがあるので(毒ギョーザの時も、「実験結果」から中国国内での毒物混入の可能性は少ないと発表したんじゃなかったでしたっけ?)、定説が覆らない可能性もありますけどね。

※ 2016.09.06 Amazonリンクの訂正と切れたリンクの削除。


台湾

今年の夏は、例年とは異なり台湾に行く予定がありません。
しかたがないことなので諦めていたのですが、大学時代の恩師が資料探しで台湾に行くときき、やはり羨ましくなってきました。
台北を舞台にしたデジカメのCMもよく見かけるし…。
ああ、マンゴーの雪花氷が食べたいなあ!
でも、今の時期、きっと暑いに違いない(酸っぱいブドウ)。


帰ってきました

昨日、無事台湾から帰ってきました。

台湾日記は時間をみつけつつ、投稿したいと思います。
なお、投稿日時は実際の投稿日時ではなく、記事内容の日時に合わせる予定です。


張國光先生

昨日の更新をするために中国の期刊論文を調べていたところ、某研究誌に追悼文が掲載されていて、金聖歎研究で有名な中国の学者、張国光氏が昨年三月に八十六歳で亡くなられていたことを知りました。

張国光氏は金聖歎関係の論文が三十本程度、専著が三・四冊ある研究者で、金聖歎研究会の会長をされていたそうです。

正直、氏のいつまでも“金聖歎は反動か否か”にこだわる研究の方向性や、論の立て方などには同意できない部分も少なくないのですが、金聖歎を反動と決めつけ、とにかく批判さえしておけばよいという70年代の金聖歎研究の状況を打破することに、氏が大きく貢献されたことは間違いがないと思います。

遅ればせながらご冥福をお祈りいたします。


春休み

ご無沙汰しておりました。

2008年度の授業は1月中に終わり、2月に入ってからは子守をしつつ、シラバス等の書類を作ったり、成績処理をしたりしておりましたが、昨日、一番〆切の遅いレポートの採点を終え、ようやく春休みになりました。

授業がある時期、特に1月のように試験の問題作成と採点に終われる時期は授業で手一杯になるので、休み期間は貴重な研究期間となります。

とはいえ、やらねばならないことが多すぎて、何から手をつけたものか...。


あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

2008年は白内障の悪化と手術、次男の出産など大きな出来事がいろいろ起こった一年でした。
2009年はどのような年になるか、楽しみです。

今年もよろしくお願いいたします。


帰省します

明日から1月5日まで帰省のため、仙台を離れます。
例によってご連絡はメールでお願いいたします。

ただ、今回は船で帰るので、明日・明後日はメールも受信できないかもしれません。


パソコン不調

今日はデスクトップの方のパソコン、というか正確には Windows が不調でした。
ログイン画面までは問題ないのですが、パスワードを入れてログインしようとすると、再起動になってしまいます。

幸い、セーフモードではログインできたので、一昨日導入したばかりのウィルス対策ソフトが怪しいということで、アンインストールして通常モードで再起動すると、あっさりログインできました。

その後、ウィルス対策ソフトもインストールしなおして、現在のところ問題なく動いていますが、ちょっと不安です。

もともとこのパソコンではウィルスバスター2007 を使っていたのですが、これが激重。2008 からは軽くなったらしいのですが、デスクトップの方はいまだに Windows2000 を使っており、 ウィルスバスター2008 はこのOSに非対応なんですよね。

で、Windows2000 にも対応しているカスペルスキーの体験版を試していたのですが、これも 来月出る次のバージョンからWindows2000 非対応になる ことが判明し、結局中止。今回のソフトを入れていたという訳です。

うーん、Windows2000 自体は使いやすくて好きなのですが ( 慣れてるし ) 、ソフトの選択肢がだんだん苦しくなってきてますね。


中国の五大小説 上


 井波律子先生の『 中国の五大小説 上 』(岩波新書、2008.04)を読みました。

これは、その名のとおり、井波先生による中国の五大小説(四大奇書+紅楼夢)のガイド。
上巻は 『 三国志演義 』 と 『 西遊記 』 を扱っています(ネット目録では、両書の関連書籍の項に入れてあります)。

カバーの見返し部分の宣伝文句に、

一度は通して読んでみたかったあの物語を、練達の案内人と共に楽しむ。

とあるように、『三国志演義』や『西遊記』のストーリーを概説しつつ、ガイドしていく形式になっています。なので、それぞれの作品について熟知している人よりも、まだ読んでいない人や、以前読んだけど細かいところは忘れた、という人に向いているかもしれません。

ガイドの性格はどのようなものかといいますと、ストーリーや場面に関連する知識を述べる部分もあるのですが、それ以上に、作品のどこに面白さがあるのかを述べることに力点が置かれているように思います。例えば、 『 西遊記 』 は 「 一話完結、繰り返し(p.176)」で物語が構成されています。これは見方によっては単調な構成と見ることもできそうですが、著者はこれを面白さの原因と見ます。

こうしたパターンの繰り返しによって話をすすめていくというのは、読み手を楽しませるための、語りの基本的なテクニックです。たとえば、日本の昔話「わらしべ長者」は、ワラを一本もって歩く一人の男が道の途中で誰かに会い、持ち物を交換してもらうというパターンの繰り返しでできています。これが予定調和の物語だからこそ、読み手は最終的には安堵感を抱きながらも、「次はどんな人に会うのか」「次は何をもらえるのか」「いったい最後はどうなるのだろう」と、ワクワクとその展開を楽しめるのです。『西遊記』の語りの面白さもまさにこういうところにあります。(p.177)

このように作品の「面白さ」がどこにあるのかを指摘しながら、ストーリーや名場面を紹介していくというのが本書の基本的姿勢だと思われます。

なお、最後の部分に、中国小説全体の特徴について述べた箇所があります。
具体的には

・ 登場人物の性格が成長しない
・ 登場人物の関係性を描くことが重視されている
・ 登場人物の内面はあまり描かれず、外在的要素(役割・行動形態・
  容姿・得意技など)を中心とした描写がされる

というような点が指摘されており、内容的にはこれまでにも言われていたことではあるのですが、解りやすく、手際よく説明されている点はさすがだと感じました。

※ 2016.09.06 Amazonリンク訂正。


雑記

本読みHPブログ さんで、中国小説ネタが( 「 水滸伝騎馬戦 」 ) 。
タイトルの競技もいいですが、「西遊記ラリー」が面白そう。

さて、今日は近所の病院で 特定検診 とやらを受けてきました。
去年まで受けていた健康診断とは異なり、特定検診には 「 腹囲 」 の計測があります。で、案の定、メタボリックの基準をオーバー。
やはり、体が弛みきる休み期間は避けるべきだったかもしれません。