飯塚朗訳『情史 中国千夜一夜物語』目次

馮夢龍『情史』の訳書を探していて、飯塚朗訳『情史 中国千夜一夜物語』(新流社、1947年)を購入しました。
探している時に、どの挿話が収められているのかが判らなかったので、ここに目次を掲載しておきます。

范希周(山賊の妻なれど)
申屠氏(ある漁師の妹)
張小三(娼妓のまごころ)
王善聰(男装の麗人)
趙判院(名妓瞥見)
蘇城丐者(蘇城の乞食)
江情(江上の戀)
劉堯擧(舟子の娘)
紅拂妓(紅拂を執る女)
許俊(柳は風に)
凌延年(遊蕩兒)
杜枚(詩人餘聞)
謝希孟(有情學者)
王 元 鼎 (女ごころは)
長沙義妓(長沙 の 義妓)
啞娼(啞藝妓)
老妓(老妓)
圖形詩(繪畫と詩篇)
寄內詩(妻に寄するの詩)
寒梅(寒梅)
孟姜(長城の恨)
司馬才仲(夢で來る女)
王生(えにしの夢)
西湖女子(西湖の女)
楊玉香(葉末の玉)
心堅金石(心の化石)
雙鶴(めをと鶴)
趙汝丹(戀の道草)
于祐(紅に題す)
非烟(貞操問答)
金山僧惠明(女の復讐)
鉛山歸(嵐の夜話)
蘇子鄕(蘇武餘話)
趙淸献(將軍有情)
散樂女(鳥迫ひ女)
張紅紅(女樂士)
滿少卿 (呪殺された滿郞)
舘陶公主(妃殿下色ざんげ)
魏靈太后(魏の太后)
王鉄(裏からのぞいた役人)
章子厚(男地獄)
林澄(戀塚)
雲英(逢初橋由來)
劍仙(女仙劍の舞)
花麗春(髑骼の化粧)
翠薇 (琴に慕ひ寄った女)
桂妖(桂の精)
菊異(菊の 精)
龍陽君(龍陽石)
朱凌谿(朱凌谿)
譚 意 歌 (うき川竹)
雁(雁の話)
燕(燕の話)
虎 一(虎の話其の一)
虎 二(虎の話其の二)
情盡橋(柳橋)
狂燭(狂燭)
醉輿妓圍(醉輿と妓圍)


2016年を振り返る【読書編】

昨年に引き続き、今年も「振り返る」の読書編を。昨年は100冊読めるかどうか判らないと書いていましたが、今年(2016年)はちゃんとメモをつけておいたので、百数冊程度読んだことが判っています。

相変わらず、文庫になり、かつ電子書籍にもなっているものばかり読んでいたのですが、その中でベストをあげるとしたら、これではないかと思います。
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同じ作者の『桐島、部活やめるってよ』で高校生の心象風景を描いたような感じで就活生の心象風景を描くのかと思いきや、(以下ネタバレ)いきなり主人公が突き落とされる展開なのですが、主人公に感情移入していると読者まで巻き込まれるというか、とばっちりで(?)罵倒されるというのがなかなか衝撃的でした。騙されたり、主人公の悲惨な境遇に心痛めるという読書経験はよくあるのですが、この「巻き込まれる」感覚は新鮮でした。映画はまだ見ていないのですが、そのうち見てみたいと思います。

その他、小説では、辻村深月『凍りのくじら』、恩田陸『チョコレートコスモス』、朝井まかて『恋歌』、綿矢りさ『勝手にふるえてろ』、伊坂幸太郎『ガソリン生活』などが面白かったと記憶しています。『ガソリン生活』はこの作者にしては驚きの展開ではなかったのですが(なんども驚かされているので、どうしてもハードルが上がってしまいます)、登場人物(というか登場車)のセリフはやはり絶妙でした。

論説では、Kindle Unlimited の時に書いたもの以外では、加藤徹『漢文の素養~誰が日本文化をつくったのか?~』、三上延・倉田英之『読書狂の冒険は終わらない!』、三田誠広『日本仏教は謎だらけ』、齋藤孝『誰も教えてくれない人を動かす文章術』などが、勉強になったり楽しかったりしました。

マンガ部門では、これをベストにしたいと思います。
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児童書専門の私立図書館の司書が、本を紹介することでいろんな人達の悩みを解決に導くという、ある意味「美味しんぼ」的な話(いわゆる蘊蓄もの)なのですが、私がちょうど児童書に興味があるのと、「美味しんぼ」よりも話がしっかりしているので楽しめました。

もう一つ挙げたいのが、これです。
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仙台x音楽x石塚真一で外れるわけがないですね。

その他、ギャグマンガでは、これを推したいです。
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ゲテモノを食べたい、食べさせたい高校生と、それに巻き込まれる先生の話なのですが、とにかくボケもツッコミもツボです。

その他、Kindle Unlimited の時に挙げたバーナード嬢曰く。も、やはり面白いです。私も楽して読書家ぶりたい。

以上、今年私が楽しませてもらった本たちでした。
気になったものがありましたら、是非読んでみてください。


Kindle Unlimited

Amazonの読み放題サービス、Kindle Unlimitedに登録して2ヶ月になりました。
そこで、ちょっとした感想など。

まず、「書籍購入代が安くなるのでは?」という期待を少し持っていたのですが、そうはなりませんでした。
読みたい本がkindle本にはなっていても読み放題の中に入っていないことも多く、結局買ってしまうので。

それでも登録したまま続けているのは、買おうかどうしようか少し迷うような本を「ハズレでもいいや!」と気軽に読めるのが、なかなか良いからです。例えば、啓発本は普段あまり買わないのですが、Kindle Unlimitedでは時々読んでいます。もちろん中には「アタリ」もありました。
有名なものだと思いますが、次に挙げるような本は個人的には面白かったです。
ただし、片づくようになったり、プレゼンテーション(授業)が上手くなったり、夢がかなったりしたかというと、それはまた別の話です。
あ、あと最後の『夢をかなえるゾウ』は、現在(2016.11.14)読み放題の対象じゃなくなっているみたいですね。
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[amazonjs asin=”B01LZNCOLE” locale=”JP” title=”伝説のプレゼンターへの道! (Kindle Single)”]
[amazonjs asin=”B00CHIL9JO” locale=”JP” title=”夢をかなえるゾウ”]

マンガはそれほど読んでいませんが、これはツボでした。多分そのうち買うでしょう。
[amazonjs asin=”B00JIFLWM8″ locale=”JP” title=”バーナード嬢曰く。: 1 (REXコミックス)”]

それから、ちょうど夏に台湾からの来客があり「仙台の事も知っておかないと」という気分になっていたので、ガイドブックなんかも読みました。これが良かったと思います。
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あとは、雑誌ですね。物欲を刺激するこの雑誌が気に入っています。バックナンバーが気軽に読めるのも、電子書籍+読み放題のいいところです。
[amazonjs asin=”B01IP5HDHY” locale=”JP” title=”MONOQLO (モノクロ) 2016年 12月号 《SIM付録は付きません》 雑誌”]

と、いうわけで、このKindle Unlimited、「もう読むものが無いぞ!」という状況になるまでは、続けることになると思います。


2015年を振り返る【読書編】

今年もあまり更新できなかった当ブログですが、年末ということで、今年を振り返ってみたいと思います。
で、まず今日は【読書編】。新企画(笑)です。

大学時代の友人のブログによると「年間百冊読書する会」というのがあり、とにかく百冊読めば会員を自称できるのだそうです。そこで、6月から読書記録を付けてみたところ、今年は比較的本を読んでいて、読了した本が7ヶ月で70冊でした。会員を自称できるか否か(5月末までに百冊になるか否か)はまだわかりませんが、折角なので、今年読んだ本の中で良かったと思うものを、メモしておきたいと思います。

なお、私はお金も無く、本の置き場所も無いので、基本的に読む本は文庫か新書、それも電子書籍になっているものが多いです。ですから話題になった『火花』も『教団X』もまだ読めておらず、「今さら?」という本が多いかもしれない(自分では判りませんが)ことを予めお断りしておきます。

まずは、好きな作家の作品の中で、ベスト、もしくはそれに近い作品に、今年出会えたと思えたのが次の2つです。どちらもそれぞれの持ち味がよく出ていると思います。
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[amazonjs asin=”4488464025″ locale=”JP” title=”夜の国のクーパー (創元推理文庫)”]

登場人物がすっかり気に入ったのが、次の2作品。まったくタイプの異なる二人ですが、肉子ちゃんと、リトル・アリョーヒンはどちらも愛すべきキャラクターだと思います。
[amazonjs asin=”4344421841″ locale=”JP” title=”漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)”]
[amazonjs asin=”4167557037″ locale=”JP” title=”猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)”]

上手いなと思ったのが次の2作品。前者は叙述トリックに見事引っかかり、二度読みしました。後者は描写が上手く、上海は良く知りませんが、北京と台湾については、街や人の感じがよく出ているように思います。タイトルもいいですね。中国語では「お気を付けて」というのを“慢走”とか“慢慢走”とか言います。“慢”は「ゆっくり」、“走”は「歩く」ですので、直訳すると「のろのろ歩け」となるわけです。確か、後者は北京研修でご一緒した、ある先生が紹介してくださった本だったと思います。
[amazonjs asin=”4167817012″ locale=”JP” title=”太陽の坐る場所 (文春文庫)”]
[amazonjs asin=”4167903202″ locale=”JP” title=”のろのろ歩け (文春文庫)”]

論説部門ではこれでしょうか。タイトルに偽りなしの「超明解」。「大江健三郎や中上健次って、なんであんなに評価が高いの?」と思う人は是非。
[amazonjs asin=”B00QG5PN9Q” locale=”JP” title=”ワセダ大学小説教室 書く前に読もう超明解文学史 (集英社文庫)”]

コミック部門では、以前挙げたもの『聲の形』『四月は君の嘘』 )も勿論良いのですが、それらは私の中では去年読んだ本というイメージなので、今年だとこれかな。
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やっぱりコミックには「読み始めたら止まらない」感が欲しいんですよね。これは絵柄があまり好みではなくて(そういえば『進撃の巨人』も読み始めるのは遅かったです)ずっと読んでいなかったのですが、共同研究をしているある先生にご紹介いただいて試しに読んでみたら、一気に既刊分を全て読んでしまったという、まさに読み始めたら止まらない作品。

他にも色々面白いものが有ったように思いますが、ひとまずここまで。

※ 2016.09.07 Amazonリンク訂正。内容も少し追加。


最近読んだ本

 有川浩の 『 キャロリング 』 を読みました。面白かった! 私の中の有川浩作品ランキング ( 5、6冊しか読んでいませんが ) では、これまでベストだった 『 県庁おもてなし課 』 を越えたのではないかと。シラフの時にもう一度読んでみたいです。
[amazonjs asin=”4344026594″ locale=”JP” title=”キャロリング”]

 実は最近 「 当たり 」 が多いような気がします。先日読んだピエール ルメートル 『 その女アレックス 』 にも驚かされましたし、映画 『 KANO 』 も、完成度という点では...でしたが、かなり泣けました。
[amazonjs asin=”416790196X” locale=”JP” title=”その女アレックス (文春文庫)”]

 漫画でも、大今良時 『 聲の形 』 とか新川直司 『 四月は君の嘘 』 等は、最近ようやく読んだのですが、どちらも良かったです。
[amazonjs asin=”B00PTMHUMA” locale=”JP” title=”聲の形 コミック 全7巻完結セット (週刊少年マガジンKC)”]
[amazonjs asin=”B00XTQKK7A” locale=”JP” title=”四月は君の嘘 コミック 全11巻完結セット コミック (講談社コミックス月刊マガジン)”]

 もしかすると、年をとってきて涙腺とかいろんなところが緩んだせいで、以前より評価が甘くなってきているのかもしれませんが、それはそれで幸せ。

※ 2016.09.06 Amazonリンク訂正。