新年度の授業が始まって、一週間が経ちました。
さて、授業開始に先立って、ある大学で中国語履修生ガイダンスに立ち会いました。その大学では、学生は、自分が履修しようと考えている外国語のガイダンスに参加することになっています。
その時、ある中国語担当の先生が、「今年度の中国語ガイダンスに参加した人数は、昨年度の半数ぐらいです」、「やはり日中関係の悪化が原因ですかね」と、おっしゃっていました。私は昨年度のガイダンスには参加していないのですが、確かに以前参加した時と比べると人が少ない感じはしました。
受講者数が激減するとコマ数の減少につながり、自分の仕事も将来的に減る可能性が大きくなるので、他の大学の状況も含めてちょっと心配していたのですが、一週間授業をしてみた結果、私の担当する授業(他校も含む)は、全体的に「やや減少」ぐらいですみました(中には昨年よりも増加したクラスもありました)ので、ひとまず安心といったところです。
とはいえ、今年度の中国語受講者は、多くの大学でやはり減少傾向にあるようで、来年度以降もまた心配しないといけないのかもしれません。
その言語を使用する国の好感度ではなく、言語の実用性を基準にすれば、中国語という選択は決して悪くないと思うのですけどねえ。
追記:結局、ガイダンスに参加した大学の、中国語履修者総数も「やや減」ぐらいだったようです。よかった。
しかし、他の科目から押し出されて流れてきたのだとすると、中国語に来たのはやむなく「第二希望の」外国語を選択したということで、やはり人気の衰えが見て取れますし、どの外国語のガイダンスにも参加していない学生がたくさんいたのだとすると、別の意味で問題です。