僕たちが読んだ西遊記 -日本児童書西遊記史-

およそ3年ぶりに、児童書西遊記のコーナーに新規の記事を追加しました。
コーナー全体のタイトルも「僕たちが読んだ西遊記 -日本児童書西遊記史-」と改めました。
http://guanhua.jp/saiyuki/

今回の投稿は「第3章 キャラクターの変遷 - 日本で生まれた「河童の沙悟浄」を追う」の第1話で、今後週1回ぐらいの頻度で投稿できればいいなと考えております。この章では、日本にしかない「沙悟浄=河童」という認識が、いつごろから、どのような背景のもとで児童書に浸透していったのか?そもそもどの程度浸透しているのか?といったことなどについて書きたいと思います。

初回は“「河童の沙悟浄」という認識”というタイトルで、第3章の内容の前提として、沙悟浄は中国では(原典も現在でも)河童じゃないんだよ、ということを書いています。
http://guanhua.jp/saiyuki/1-3-01/

この章の元ネタは『中国児童文学』第24号に掲載された「近現代日本の児童書における西遊記受容-「河童の沙悟浄」から見た-」と、昨年11月に高知でおこなった講演です。

よろしくお願いいたします。


『中国文化事典』


丸善出版より『中国文化事典』が刊行されました。
(出版社のサイトはこちら)
1テーマごとに見開き(項目によっては4頁)で完結する形式なので、いろいろと使えそうです。

また、「隋唐演義と楊家将演義」「メロドラマと武侠小説」(第5章文学)など、調べるというより読んでみたい項目がたくさんありますね。第7章芸能の「近現代ポピュラー音楽史」「テレビドラマ」、第8章生活の「トイレ」「ゲテモノ食い」「ゲームと賭け」などにも興味が引かれます。

なお、私も第5章文学の「金聖歎の文芸批評」という項目を書かせていただいております。
図書館等に入るのは少し先かもしれませんが、どこかでご覧いただけましたら、よろしくご指正の程、お願いいたします。


『中国仏教と生活禅』


私も翻訳に携わらせていただいた、浄慧法師著『中国仏教と生活禅』が山喜房佛書林から刊行されました。

以前に訳した『生活禅のすすめ』が概説書だったのに対し、これ(原題は『中国仏教与生活禅』)は論文・法話・スピーチを集めたものですので、こちらの方が専門性が高いはずなのですが、少なくとも私が担当した範囲(「三、生活禅サマーキャンプと若者」と、「四、禅修のあり方」の1~4)について言えば、むしろこちらの方が理解しやすかったような印象があります。
担当した範囲に一般向けの法話が多かったからかもしれませんが。

ボリュームがある分(約600ページ)、前作より値段が高くなってしまいましたが(¥8500+税)、興味がありましたら、お手にとっていただければ嬉しいです。

現在のところ、まだAmazon等のネット書店には出ていないようですので、お近くの書店か出版社にご注文ください。お近くに購入希望を出せる図書館がある場合は、リクエストしていただくという手もありますね。

何卒、よろしくお願いいたします。

目次は以下の通りです。

一、仏教の現代的意義
 1 真理と機縁にかなう現代仏教
 2 人類の自己完成を促進させる三つの回帰
 3 人間仏教は戒を師とする -太虚大師の人間仏教思想を学んで-
 4 道徳建設における仏教の役割
 5 人間性を高め、仏性へ回帰する

二、中国禅と生活禅
 1 試みに慧能思想の特色を論ず
 2 敦煌写本『壇経』は「最古」の『壇経』か?
 3 慧能得法偈の再検討
 4 『六祖壇経』と生活禅
 5 無門の門 - 禅堂講話
 6 趙州禅の特色
 7 無門関よもやま話

三、生活禅サマーキャンプと若者
 1 仏法・生活禅・サマーキャンプ
 2 大乗・小乗・生活禅 - 生活禅サマーキャンプでの講演
 3 第一回生活禅サマーキャンプ法座
 4 第八回生活禅サマーキャンプ開会式講話
 5 生活禅は大法門である
 6 生活禅、禅生活

四、禅修のあり方
 1 禅堂講話
 2 禅七講話
 3 禅意三題
 4 理悟と事修

 5 いかに話頭に参ずるか
 6 禅観十善
 7 禅修法座
 8 念仏と調五事

五、人問として如何に生きるか
 1 人生修養の四大選択
 2 生き方の六つの規準
 3 居士六法
 4 六自口訣
 5 在家の信徒が仏の教えを学ぶことについて
 6 国土の荘厳 衆生の浄化

六、戒律の現代的意義
 1 戒律を制定する十大意義
 2 僧団に溶け込む 僧団を立てる
 3 当代僧侶の職志

七、越境する生活禅
 1 フランス枢機大主教リュスティジェ(Jean-Marie Lastiger)氏との対話
 2 フランスの夏爾梅耶氏との対話
 3 「中国仏教文化展」の記者招待会のインタビュー
 4 読者からの問い -寺院のビジネス、素食、拝観料などの問題について-
 5 日本茶道文化学会(茶の湯文化学会)会長倉沢行洋先生との対談(適用)
 6 問禅寮十四答

解説 何燕生


新ブログ

貫華庵(so-net)でやっていた「貫華日記」というブログを、こちらに移しました。タイトルは「貫華日記Ⅱ」とします。

「貫華日記」としては「Ⅱ」ですが、私がブログを始めたのはexciteの「研究系フリーター日記」(2004年~2010年)ですので、「貫華日記」(2010年~2016年)に続いてこれが3つめのブログということになります。

「貫華日記」の記事(exciteの記事も全部ではないようですが含まれています)をエクスポートし、こちらでインポートしただけで、画像ファイルはso-netに置いたまま(そこにリンクして表示されています)だし、リンクのつながっていないところなども多々ありますが、暇を見て少しずつ直していきたいと思います。

これまでのサイトに掲載していた記事については「旧サイト」のタグを付けてあります。このタグが無いのがこちらのサイトで新たに書いたものということになります。

2012年以降は、日記のようなものはfacebookに書くことが多くなり、ブログでの更新はめっきり少なくなっていますが、こちらにも時々は投稿したいと思います。

ひきつづき、よろしくお願いいたします。

井上浩一

中国語教育強化講座報告書

昨年9月に北京語言大学で参加した中国語教員対象の研修「中国語教育強化講座」の報告書が『東北大学高度教養教育・学生支援機構紀要』第2号に掲載されました。

タイトルは「日本における大学中国語教育の充実を目指して-教育関係共同利用拠点プログラム「中国語教育強化講座」の取り組みー」です。

紀要のpdfは以下のURLからダウンロードできます。
http://www.ihe.tohoku.ac.jp/cahe/wp-content/uploads/2011/06/3d93edb166b81a9b4e343becb9a37d92.pdf

報告書作成においては、資料になっているアンケートに協力したのと、少しだけ構成についての意見(感想?)を言ったぐらいなのですが、一応名前を入れていただいております。ありがたいことです。

「中国語教育強化講座」は今年も行われます。そのうち参加してみたいとお考えの方は、報告書で概要を把握してみるのも良いのではないでしょうか。